物理学とは
1.現代の急速な技術革新の時代に
柔軟に対応できる人材の養成
家庭のテレビは,ブラウン管ディスプレイから液晶ディスプレイ, そしてプラズマディスプレイとめまぐるしく変化を遂げています。 プラズマディスプレイも近い将来エレクトロルミネッセンスに取って 代わられるかもしれません。これらのディスプレイはその動作原理が全 く異なるものです。私達の学科では,現代科学技術の基礎となる物理学 を身に付けることによって,このような急速な技術革新の時代に柔軟 に対応できる人材の育成を目指します。
2.即戦力より長く輝きつづける人材の養成
物理学の学習は,網羅的な知識を得ることよりも,少ない原理 から論理的な思考を通して,様々な現象を理解・説明することに重 点がおかれます。「新しい知識」があっという間に過去のものにな ってしまう現在,身に付けるべきものは基本的な原理と論理的な思 考力です。物理学の学習を通して得られる論理的な思考力は,長く あなたを輝かせることになるでしょう。
3.広い視野を持った人材の育成
科学技術の進歩は社会の仕組みや経済活動と無縁ではありません。物理学の 学習で身に付けた力を社会で活かすには広い視野が必要です。私達の学科の教育では 社会と物理学の関わりについても目を向けています。
4.科学を究め,より高度な科学者・技術者の育成
学科に所属する学生のうち、1/4程度は大学院に毎年進学しています。 (福岡大学の大学院だけでなく、九州大学や九州工業大学などの国立大学の大学院へ の進学者も多数含まれています。)国立大学の理学部では7割以上の学生が大学院に進学し ています。私たちの学科でも,大学院に進学して,より高度な科学者・技術者になれるよう, 大学院への進学を視野に入れた教育を行っています。
学生の声(3年次生 M君)
物理が開く可能性は無限大。研究者として量子力学の分野を究めたい。
「物理の世界に没頭したい」。その一年で選んだのが本学科です。 物理科学の応用範囲は限りなく広く、物理科学科では、物理に用いられる 公式そのものの成り立ちや本質も理解できるため、物理を深く追求したい 私にとって興味は尽きません。現在、授業で興味があるのは「量子力学」で、 原子や分子といった微細な世界を探求しています。物理科学は学びの分野が 広いため、私のように”好きな分野”がきっと見出せると思います。本学科は 少人数教育のため、仲間と共に協力しながら勉学に取り組むことができます。 こうした環境に恵まれ「特待生」にも選ばれました。
卒業後は大学院に進み、やはり「量子力学」の分野を さらに深くkン球したいと考えています。そして将来は研究者として 社会に貢献したいと思っています。