エクセター大学のメインキャンパス(Streatham campus)は市街地の北にあり、間にはタディフォード・ブルックという谷になった緑地帯があるので、市街地方面からは東か西から回り込んでアクセスする必要があります。またアップダウンがかなりあるので、自転車は向いているとはいえません。大学には
Dの路線バスが乗り入れているので、遠めの場合はこの路線沿線も良いかもしれません。車の場合は、駐車場(たぶん有料)を申請できるようです。
客員研究員では、大学の寮は紹介してもらえないようです。(寮は学生用らしい。)ただ、大学の休暇期間はホテルのように安めに貸し出されて、スタッフ割引を使えるようです(
こちらを参照。お世話になる先生にスタッフコードを聞く必要有り。)。しかし、私が紹介されたときは、町中のホテルに比べ格安というわけでもなく、大学から町中までのアクセスはそれほどよいとは言えないため、住居が決まるまでの仮住まいとしては素直に町中のホテルの方が便利だと思います。時期にもよりますが、アパートメントタイプが借りられると広くて割安でおすすめです。ただ、数もあまりないようなので、夏の時期は難しそうです。
日本からアパートを契約するのは、かなり難しいです。不動産の検索には
Rightmoveが使えます。地図からも探せるので便利です(ただたまに場所の表示が間違っています)。あたりをつけるにはよいのですが、不動産屋に連絡すると、部屋の内覧(Viewing)が必要(写真とだいぶ違うことがあるので、絶対にしたほうがよい。)、契約にすでに有効な滞在許可が必要(不動産屋による)などのため、ハードルが高いです。また物件の回転が速いので、よさそうな物件はすぐに埋まります。逆にいつまでも残っているのは難ありと思った方がよいでしょう。現在の住人が退去を申し入れるのが退去1か月ぐらい前までというのが多いので、探し始めるのが早すぎてもしょうがないのですが、現地で探すにしても2か月ぐらい前から調査はしておいた方が土地勘、相場観を養うのによいかと思います。借りたい物件をキープしておいてはくれないので、基本的に見るだけです。出発が近づいたら、Viewingを予約しておくのはよいと思います。うちは、内覧を研究室の知人にお願いしたりして、日本からのやり取りでもいくつかいいところまで行きましたが、結局決まるところまで行かず、現地で探しました。不動産屋は市街地の東端、西端に結構固まっています。郊外の不動産屋より、町中に店舗がある方が行きやすいのでやはり便利です。物件の内覧は、現地集合が基本のようで、内覧を申し込むと、「XX時にZZ(正確な住所)で」といった連絡をくれます。現地で探すと話は早いのですが、決まってもすぐに入れないこともある(3日で入れるというところから、1週間以上手続きにかかるところも。でも時間がかかるところの方が、管理はしっかりしていそう。)ので、2~3週間はホテル暮らしを覚悟した方がよさそうです。
うちの探索条件としては、
● 大学・市街地・小学校に徒歩圏内(できれば20分以内ぐらい)。
● 家族4人(大人2人・小学生2人)のため、2 double bed room or 3 bed room
● できれば家具付き、キッチンはガスコンロ(gas hob)
● 駐車場付き
徒歩圏内を考えると、大学と市街地の間が候補です。B3183沿いのマンション、Howell road周辺やHorseguards周辺、Richmond
courtあたりが、時期にもよる(うちは8月に探しました)と思いますが比較的物件も出やすい感じでした。また、St. David Stationからは少し離れますが、大学の東側も市街地へのアクセスはまずまずで、大学関係者は多いようです。(ホストの先生をはじめ、何人か知り合いが住んでいます。)
治安はExeterはどこも比較的よさそうです。結局うちは閑静な住宅地の
Horseguards内のフラットにきまりました。大学の入り口まではHorseguards北側の遊歩道を通って5分ぐらいですが、私の通うPhysics buildingは大学の一番奥のほうなので、15分程度かかります。一方、小学校はNewtown
primary schoolで、反対方向に15分程度、市街地High streetの東側に10分程度です。大学まで徒歩30分程度(これぐらいの人も多い)でよければ、市街地の少し南側までが大学までの徒歩圏内になると思います。
部屋の大きさは、Rightmoveにサイズが書いてあるものもありますが、実際見ないとなんとも言えません。家賃の相場は、2 double bed
roomもしくは3 bed roomで、それぞれ£700-900, £1000-1200ぐらいです(2017)。私たちは結果的には2 double
bed roomで足りました。大きめの一部屋を寝室(ベッドは置かず、マットレスを直接床にひくことで4人分入りました)、小さめの一部屋を物置きとして利用しました。
Exeterには、家具付き(furnished)はほとんどありません(洗濯機と冷蔵庫だけは普通ついていますが、ないこともあるので物件情報はよく確認しましょう。)。また火事防止のためかコンロのgas
hobはとても少ないです。うちは結局どちらもあきらめました。一番多いコンロはElectric hob (EH)で、煮込み料理にはよいですが火力不足は否めないようです。その他はInductive
hob (IH)かCeramic hob (CE)で、IHは日本でもおなじみですが、CEはEHの進化版で、うちはこれでした。見た目がIHだったので期待を裏切られましたが、これは意外に使えます。(ガラス板の下に電熱器が埋め込まれていて赤熱します。)ガスが必要な場合は、カセットコンロ(Amazonやアウトドア用品店で調達可能)で対応するのがよさそうです。
駐車場は、RightmoveでResident permit parkingと書いてあるものは、路上駐車です。路上駐車ができる領域が決められていて、
駐車許可証を市から買うということのようです。駐車場所が確実に空いているとは限らず、またこちらの縦列駐車は神業のようなので、敷地内駐車場もしくはガレージ付きのものを探しました。またstreet parkingは、敷地内やガレージに比べて、車の保険料も高くなるようです。
私たちが契約に必要だったのは、滞在許可証、個人連絡先(滞在ホテルと個人電話番号)、保証人(ホストの先生にお名前を借りました)、日本の職場(大学)の連絡先です。所得証明も必要だったかもしれません(忘れました。。。ビザを取った時の書類が一通りあれば間違いないでしょう。)。賃貸契約には、初めに6か月分払ってくださいというのがよくあります。ただこちらの銀行口座もない中、クレジットカードは使えないことも多く(信用がないので即金が必要)、日本からの海外送金は時間がかかる(タイミングが良くてふつう最短翌日、悪いと3-4日)し、ということで役に立ったのが即時引き落としのできるVISA
Debit cardでした。(一応家賃支払いに使うつもりで持ってきていました。)ということで、Debit cardの準備を強くお勧めします!ちなみにJ-DebitとJのついているものは日本限定なので注意。
<注意事項>
支払い確認されて、初めて契約完了です。そうでないと鍵はもらえません。
(契約が完了すると、普通Rightmoveから物件情報が消えます。)
Dabitカードの限度額を確認しておきましょう。
(限度額が低いと引き落とせず、カードが使えないと出ます。SBI銀行なら、ネットで限度額変更可能です。)