研究
固体物理研究分野
半導体をはじめ、誘電体、酸化物超伝導体、次世代産業を担う 重要な電子材料の特性メカニズムの研究を行っています。 また、それらの特性を応用したエレクトロニクスとデバイスの 研究も行っています。
結晶物理研究分野
本研究分野では、応用研究と基礎研究の立場で、物質が持つ物理的性質と 、結晶構造ならびにその高次構造との関連を探求しています。応用面では 、電子デバイスにおける回路集積化で重要な、薄膜のサブミクロンから ナノレベルの構造特性と電子状態を研究しています。基礎面では、 さらに微視的な観点で、巨大圧電効果や巨大磁気抵抗効果などでよく知られる 、外場への異常応答を示す物質に関する、格子-電子-磁気の相関について 研究しています。
高分子物理研究分野
高分子は軽い、錆びない、そして加工しやすいという特性を持つ反面、 強度、耐熱性、そして耐磨耗性に劣るという短所を併せ持ちます。 本研究分野では、高分子の特性を向上させ、短所を軽減するための 研究を行い、力学的、工学的、電気的性能に優れた高分子を合成することを 目指しています。
超分子物理研究分野
本研究分野では、「生命とは何か」という問に答える 新しい物理法則を研究しています。原子・分子のレベルでは 、生物と無生物の間には全く差は無いが、細胞から組織、器官 へと階層が上がるに従い、生物らしさが現れます。すなわち、 階層を越えた秩序を鍵に、法則の解明を行います。
理論量子・核物理研究分野
原子核は、核力という強い力で結合した陽子と中性子からなり、 "形"を持って運動しています。原子核の形と運動は、陽子と中性子の 数によって変化し、その変化は、量子物理学における興味深い 研究対象とされている。本研究分野では、量子理論と高速演算 コンピューターを駆使して、原子核が持つ未解決の謎に挑みます。
情報・計測物理研究分野
物理情報・計測分野では、ネットワーク経由の計測・制御システムの 研究や、超高分解能レーザー分光法による原子・分子の精密計測、 さらには究極の精度を持つ原子時計の研究を行っています。また、 光学的な系における非線形現象の研究も行っています。計測・制御だけでなく ネットワーク経由の情報環境を教育に応用するための研究も行っており、 基礎物理学のフレキシブルラーニングシステムを構築しています。
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超伝導二次元面の電子密度、マキシマムエントロピー 法を用いた結晶構造解析結果 | 生分解性高分子の一つである ポリエチレンサクシネートの球晶の偏光顕微鏡写真 | 走査型電子顕微鏡、物質を何万倍もの倍率で 拡大できる |
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強誘電体薄膜のナノ構造、メモリーデバイス用 | 光電子分光装置、物質中の原子の結合状態を調べる | 極低温高磁場物性測定装置 |