教育
基礎から最先端まで
物理科学科のカリキュラムは物理学の基礎から最先端の研究を垣間見るところまで、 系統的な構成になっています。
4年間一貫の少人数教育により実力を伸長
1年次前期は学生3人程度に教員1人という少人数のクラスを編成。 大学で物理学をスムーズに学んでいけるよう、学生個々の状況に応じた 指導を行います。また2年次後期からの物理科学実験は1グループ7人程度で 編成。3年次後期からの研究室も所属学生は4人程度。4年間一貫の少人数教育により 、各自の目標に則した実力を高めていきます。
中学・高校の「理科」教員の養成に注力
「理科」の中学・高校教諭一種免許が取得できます。 (情報教員免許の取得には情報教育法や情報職業論等の科目履修が必要)。
宇宙天体や地球環境の進化も物理科学の領域であり、それらの資料収集や展示に 関わるための「博物館学芸員課程」も履修できます。
飛び級制度で4年目に大学院へ
3年次2月に大学院への飛び級入学試験を実施(希望者を対象)。 合格すれば4年次をスキップして4月から大学院修士課程1年次 生となり、計5年間で修士の学位が取得できます。
専門科目
本学科における専門科目の授業は、物性物理に関する講義を豊富
にとり揃えています。3年次に、物性物理学A&Bと結晶物理学を
履修することにより、物性物理の基本を学ぶことができます。
3年次から4年次にかけては、物性物理に関する各論的な講義
が開講されます。それらは、レーザー物理学、先端材料科学、
機能有機材料科学、極限物質科学、半導体デバイス物理学などです。
それら講義を通して、様々な量子効果を利用した電子デバイス、
環境に優しい生分解性プラスチック、生体内の超分子を利用した
情報伝達素子など、最先端の知識を垣間見ることができます。
実験を重視
本学科のカリキュラムには、充実した実験科目が組み込んであります。 1年次の物理学実験では、力、熱、電気、波、光による基本的 な物理現象を題材として実験を行い、基礎的な実験データ採取・解析法、 ならびに実験器具の使用法を習得します。2年次後期から3年次前期に かけて開かれる、物理科学実験T・Uでは、より高度な実験に取り組み、 より高度な技術を習得します。電気素子、電子回路、 コンピュータ・シミュレーション、超伝導、写真技術、表面張力、 光電効果、液晶、X線・レーザー回折、熱分析などを題材としたテーマ が与えられます。学生諸君は、これら実験科目で得た技術を、 研究科目である3年次後期の物理科学研究T・U、次いで、 4年次の卒業研究に活用していきます。
IT社会への対応
物理科学科ではIT社会に対応できるよう、情報に関する教育にも力を注いでいます。 大学に入学してすぐに 情報活用演習でパソコンの使い方を学びます。 その後は物理科学実験T・U、情報処理概論、計算物理学、物理科学科研究T・U などで、パソコンを用いたデータの処理やレポートの作成を通して 「実践的に」IT機器を使いこなす能力が養われます。
視野を広げて
物理と社会:すでに社会に出て活躍しておられる方々に現代の科学技術社会に ついて講義をしていただきます。大学関係者に限らず、色々な分野で活躍 されている人たちの姿を見て自分の進む道についての具体的なイメージを描く事 ができます。
発明と特許:特許の仕組み、特許の検索の仕方、特許申請に関わる一連の 知識を習得します。授業では自らのアイディアをもとに、それが特許に該当 するか否かを検索し、可能性があれば申請書を書いて申請するところまで を指導します。